野球経験があり右肘のケガ持ちで、ゴルフは上手くなれますか?

 


 

カイロプラクティック開業して22年、姿勢矯正師の鈴木です。
今回は、こんな質問をいただきました。

30代・ゴルフ初心者の質問者さんより

質問:学生時代から、野球をずっとしてきました。仕事上の付き合いでゴルフを始めることになりました。体力や腕力には自信もあるし、打って飛ばすスポーツだから同じように簡単だと思っていました。

 

実際、始めてみたら飛距離はドライバーで280ヤードくらいは飛ぶのですが、まっすぐ飛びません。だいたいスライスをします。

野球の現役時代は、ずっと肘を痛めながらプレイしていました。
今後、ゴルフのトレーニング量を増やしたいものの、また肘のケガが再発するのでは?と不安があります。

また野球をしていたせいで、筋肉が偏って付いてしまっているのでしょうか。姿勢を正せばもっと安定しますか。

 

回答:ゴルフに必要な筋肉を正しくつけるために、姿勢調整をしましょう。

お察しのとおり、野球をするための筋肉がゴルフスイングの妨げになっているのだと思います。

肘のケガについては、心配ありません。
野球の肘の使い方と、ゴルフの肘の使い方は、まったく別です。

自分も学生時代は野球をやっていたので、はじめは質問者さんと同じ悩みがありましたね。質問者さんは、ポジションはどこを守っていましたか。ご存知 でしょうが、投手と野手では筋肉のつけ方、(付き方)が違います。

投手は、投げることが主な仕事になるため肩甲骨の可動域を広げて、背筋を使い大きな腕の振りができるように鍛えます。

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一方、野手は守ることも大事なんですがやはり打撃力が重要ですね。パワーでボールを遠くまで飛ばすための筋肉が必要です。肩周りや、下半身お尻や太ももを鍛えます。

野球経験者でも、投手の方が比較的ゴルフに適した筋肉をもっています。

質問者さんが投手経験者でしたら、正しい姿勢を覚えればすぐにうまくなると思います

もし野手経験者でしたら、まず肩周りの筋肉バランスを整えるか、肩甲骨の柔軟性を上げるようなストレッチをすることをお勧めします。肩周りの筋肉を鍛えすぎて大きな筋肉にしてしまうと、筋肉が関節の可動域を減少させてしまう原因になります。結果肩が回らずに腕っ節だけで飛ばそうとしますので、クラブのフェースコントロールが難しかったり、アウトサイドからクラブが降りてきて、いわゆるカット打ちになるのでスライスします。

肩関節、肩甲骨の可動域を増やすには、大きく偏った筋肉は邪魔になってしまうだけのケースもあります。関節の可動域を広げるためには、負荷を少なめにしてゆっくりと最密位まで肩を回ししばらく止める。それを毎日繰り返し行ってください。

 

 

最初のステップ:寝る前の3分間ストレッチで可動域アップ!

ベッドでも布団の上でも簡単にできます。まず、用意していただきたいのが、直径10センチ程度の硬めの円筒状の枕やクッションを使います。

調度いいものをなかなか見つけられないので、簡単に作れる運動枕の作り方を教えますね。

用意するもの:普通サイズのバスタオル1枚

       サランラップの芯(直径2~3センチの硬いものなら何でも可)

       荷造り用のひも(麻ひもや腰紐でも丈夫ならば可)

  まず、バスタオルの幅の長い側、短い側をともに半分に折ります。

     用意した芯に折り曲げたバスタオルをきつめに巻きつけます。

     丈夫な紐でしっかりと、硬い棒になるように巻きつけてください。

     出来上がりが直径7~10センチくらいなります。

 

それでは、ストレッチをはじめましょう!

     1、仰向けに両足を伸ばして寝てください。

     2、はじめは、お尻の下に枕をいれます。

        膝を曲げて、左右に20回倒してください。

     3、枕を腰の位置にずらします。

        再度、膝を伸ばし、そのまま背伸びをします。(5回)

     4、枕を胃の真後ろ辺りにずらします。

        3と同じ運動をします。(5回)

     5、枕を肩甲骨の位置にずらします。

        3,4と同じ運動をします。(5回)

     6、枕を肩の位置にずらします。

        背伸びをしたら、手の甲がベッドに付くように足を伸ばしたままお尻

        を浮かせてください。

        目いっぱい伸びたら、ゆっくりお尻を下ろしていきます。

 

このストレッチを毎日行ってください。大事なことは、ゆっくりと勢いをつけないで可動の最密位まで伸ばすことです。

腕や手の甲が床に付かなくても、あきらめずに毎日5ミリでも1センチでも可動域が広がるようにしましょう。