骨盤がゆがんでいるといわれました。ゴルフをすると悪化しますか。
カイロプラクティック開業して22年、姿勢矯正師の鈴木です。
今回は、こんな質問をいただきました。
30代女性、ゴルフ暦8年の質問者さんです。
質問:整体の体験施術を受けたら骨盤がゆがんでいて、右足が4センチも短いといわれました。
その場で足の長さは揃えてもらったのですが、癖だからまたすぐにゆがんでしまうそうです。こんな状態で、ゴルフをやっていると今後、腰痛とか膝痛の原因になりますか。
回答:骨盤の歪みは必然です。筋肉を鍛えてケアしましょう。
質問者さんが体験で受けた施術は、あくまでも体験ということでチェックを受けたものだと考えてください。
骨盤は腸骨と仙骨という骨が関節面でつながって形成されています。細かく言えば尾骨も骨盤の一部です。一般には関節の構造は、骨と骨が凹凸面同士でかさなって、はずれにくい、ずれにくいようになっています。しかし、骨盤は別で腸骨は平面関節といって収まる溝や突起部分がありません。
そんな状態の関節面に、上から押し下げる自分の体重がかかることで骨盤に負荷がかかりますので、どうしてもずれ易いんですね。
骨盤調整をしたことで、治ったということではなく、とりあえず左右の足の長さがそろったという事です。もっと詳しくいえば、足の長さの違いは、骨盤のゆがみからくる傾きのせいというより、歪みからくる神経圧迫が原因でおこる筋肉の緊張による収縮です。
ですから、引っ張ったり、揉んだりするだけでも長さを整えることは可能です。
本当に骨盤調整をするためには、正しい姿勢をすること。全身のバランスが整っていることで骨盤の状態は維持できます。
質問者さんのご相談の本題になりますが、今説明したとおり、筋肉の緊張ですから動かすこと使うことで関節の動きをスムーズにしてくれます。ゴルフを正しい姿勢ですることで、背骨と骨盤の間の関節、骨盤と大腿骨(股関節)、腸骨と仙骨の間の関節の可動やそれぞれを取り巻く筋肉の緩和をすることになります。
骨盤は、一度そろえてもらったからということではなく、自分の癖を良く知って、ずれない工夫をしたり、骨盤体操をしたりして自分でケアしましょう。
最初のステップ:定期的に歪みのチェックを!
ゆがんだままの状態では、ゴルフでも他のスポーツや日常生活であっても、筋肉に負荷をかけるため傷めやすくなります。
骨盤の歪みセルフチェック:*椅子に座ったとき、足を組みたくなる
*横座りしたくなる
*段差が無いのにつまづく
*仰向けに寝て、両膝を立てて、膝頭の高さの違いをみる
どれでも、こんなことを感じたら、もう骨盤の歪みの赤信号です。
くれぐれも気をつけてくださいね。