アイアンを打つと、右手首が痛みます。何か関係が?

カイロプラクティック開業して22年、姿勢矯正師の鈴木です。

今回は、こんな質問をいただきました。

 

40代男性、ゴルフ暦10年の質問者さんより

 

質問:最近、といってもここ2~3年ですが、ボールを打つと右手首が痛みます。激痛が走るというほどではないのですが、なんとなく気になるのでかばったようなスイングになってしまいます。

なかなか治らないのですが、姿勢とかスイングに原因があるのでしょうか。

 

回答:痛めた原因が、ゴルフであるならば、姿勢もスイングも関係あると言っていいでしょう!

まず、手首の痛みとして圧倒的に多い症状は、腱鞘炎です。

骨折や捻挫との違いとして、急性症状か慢性症状かというのがあります。骨折や捻挫は一般的には関節や筋肉に強い刺激が加わる怪我といえます。

一方、腱鞘炎は手首の関節を支えるというかつなぐ筋肉、靭帯の一部に腱鞘という部分があります。その部分の炎症です。

原因は、怪我というよりも同じ姿勢や作業を続けることで負荷が掛かりすぎておこる疲労による炎症です。

質問者さんの症状は、どちらなのか?姿勢矯正師が思うに、腱鞘炎だと思います。理由のひとつとして、2~3年という長い間痛みが続いていること、ボールを打つときに痛むということなどです。

原因をさかのぼって思い出すのは難しいでしょうが、2~3年前に、ゴルフスイングを変えたとかした記憶はありませんか。

なれない手首の使い方を何度も繰り返し、集中して使ったりしたことで腱鞘に過度のストレスが加わり、痛めてしまったのでしょう。

ここまで説明したのは、ゴルフが原因で痛めてしまった症状です。

必ずしも、ゴルフスイングだけが原因ではない場合があります。日常生活のなかでもいろいろなケースで手首に負担をかけています。

重いものを持ち続けたり、同じ動きで物を移動させたりしても、腱鞘炎にはなります。

どちらが原因であったとしても、治すには手首に負担をかけないこと!とはいっても、

ゴルフをやってはいけないということではありません。もともと、右手首をそんなに強く使わなくてはならないスイングは、右利きであればないと思います。

姿勢が原因になっている面では、右肩が前に出ている姿勢の人は、肩、肘、手首の向きが原因で右手首を痛めやすくなっていることはあります。

 

最初のステップ:鏡の前に立ち、まず自分の肩の位置をチェック!

肩の左右の高さの違い、頭や肩が左右どちらを向いているか調べてみてください。

質問者さんは、たぶん左を向いているでしょう。意識的に少し右を向くようにするといいです。手首の痛みの緩和法は、手首の固定が良いでしょう。しかし、ラウンド中の固定具の使用は禁止されていると思いますので、テーピングで固定したりしてください。

そのときのテーピングの仕方ですが、手のひらが外を向くように固定します。あまり強く巻く必要はありません。

痛みが和らぐと思いますよ。